薬に抱かれ全身を包まれる暖かさと心地よさと幸せ
金パブやブロンをODした後に、冷たい部屋で羽毛布団の中に包まり心も体もあたたまるのが好きだ。
まるで全身が薬に抱かれているかのような心地の良い多幸感は愛に飢えた自分を癒やしてくれる。
頭はふわふわで考えるのも億劫になり、身体は暖かくて布団の中では少し暑いくらいなのだけれど不思議とその暑さも不快ではなく心地いいくらい。
なにもせずぼーっとしているのもいいし、音楽を聴いたり動画やツイッターを眺めるのも良い。とにかく好きなことをただ何も考えずやっているだけで心地が良い。
死にたいと希死念慮に襲われ頭痛と共に生きながら苦しむ日々から開放されるODの時間は自分にとって癒やしなんだ。
勿論それは肝臓などを痛めつけて得られる一時期な時間であり、効果が切れてしまえば元の辛い現実に否が応でも返されてしまう。
結局は何の意味もない。
それは分かっているのだけれど、でも依存してしまわなければ心はどんどんと荒んでいく。
助けを求められる相手がオーバードーズだけの自分には逃げ道がこれしかないんだ。
他人に頼っていい結果になったことはないし、もう今までの経験から助けてもらうことへの無力感でいっぱいな自分は他人に頼ることなんてできない。
今の自分を慰めて助けてくれるのは金パブとブロンのODだけ。
いつか来る自殺決行日にも金パブとブロンは持っていく。
最期まで自分を助けてくれるのは薬だけなんだから。