ワイドショーのようなTwitterの世界
Twitterは地獄だ。
毎日毎日、新しい情報が常に提供され流れ続ける。それは拡散され、叩かれ、訳知り顔で語られ、消費されていく。
Twitter上では誰もが専門家であり評論家だ。誰が何を書いたところで所詮それはつぶやきでしかない。当たり前だ。それがTwitterなのだから。
例えそれが的はずれであっても間違っていたとしても、そんなことはつゆ知らず、新たな情報に押し流され忘れ去られていく。
まるでテレビのワイドショーそのものだ。そんな不愉快なテレビ番組が嫌いでネットに入り浸っていたはずなのに、そこはテレビの世界と何ら変わりはなかった。テレビで見るだけだった出演者陣になろうと思えばなれること以外は。
楽しくて仕方ないのだろう。なんだって誰もがワイドショーの席に座る専門家のような立ち位置へ行けるのだから。そこに座って何か喋ろうとそれに何の責任も求められない。
そうして今日も新たな矛先となるニュースが舞い降りる。Twitterのトレンド欄は怒りに身を任せたツイートで溢れ、立派なサンドバッグとなり、叩かれていく。
抜け出さなければ。
こんな狂気のようなTwitterという世界から抜け出さなければ。
そうしないと、自分は、自分が嫌いだったワイドショーという世界、そしてそれを楽しみ喜んで視聴する最低な大人になってしまう。
あの世界にいる人々は誰もが自分はまともであると信じ込んでいる。自分はそれが恐ろしくてたまらない。
地獄のようなTwitter。地獄のような人々。狂気に溢れたネットの世界から抜け出したい。