何も考えたくない。ただひたすら無に帰りたい。
生きるのはつらいし、死ぬのもつらい。
ただひたすらに自分は無力感と無気力に人生が流されてゆく。
自分が何か存在価値のある物になれるとは思えない。
他人と比べられ、他人と嘘と見栄を張り合い、他人に迷惑をかけ続け、他人と自分の差を否が応でも見せつけられ、返しようのない劣等感に自分の身体は押しつぶされてゆく。
世間から隔離された自室に引きこもり身を守ろうとしても社会はそれを許しはしない。忘れようとしても必ずいつか無報いは来る。
もう何も考えたくないし、何も感じたくない。
生きることも死ぬことも放棄してただひたすら石のようにそこに転がっていたい。
生物であることを放棄したい。
呼吸をせず食事をせず何もせずただひたすら無の状態になりたい。
無機物としてこの世に生まれたかった。
生きるのも死ぬのも嫌。無の世界に帰りたい。
何もかも捨て去ってただひたすら何も無かったかのような存在になりたい。
自分の生きた証拠を全て消し去りたい。自分も自分に関する出来事も自分に関わった他人の記憶も全て消し去って何も無かったことにしたい。
何かであることを放棄したい。無になりたい。
くるしい。つらい。